丘の上にあるステキなパン屋さんのステキなご夫婦。絵本のようなIKEPANの世界を訪ねてみませんか?
グリーンヒルズ津山からほど近いところに、地元で人気のパン屋さん「IKEPAN(イケパン)」があります。緑に囲まれた静かな場所にある真っ白い建物は、2017年に移転オープンしたばかりの新店舗。
正面に大きな窓があり、そこからずらっと並んだパンが見えます。ゆっくりとお店の扉を開けると、一瞬にして焼きたてのパンの香りと、なんとも柔らかい空気感に包まれ、それだけで幸せな気分に…。
お話を伺ったのは、「IKEPAN(イケパン)」を営む池口朝章(ともあき)さん、友美(ゆみ)さんご夫妻。ふんわりとした雰囲気のお二人ですが、パンに向けるまなざしは鋭い。このギャップが人気店の1つの要因なのかもしれません。
常連さんはご自身の大好きなパンを思い浮かべながら、「まだ行ったことないけど行きたい!」という方は登場するパンを想像しながら、読んでみてください。
お店に並ぶパンは毎日同じものですか?
朝章さん:基本的には同じで、カレーパンやアンパンといった看板商品は毎日作っています。そのほか、季節によって旬の食材を使ったものや、気候に合ったものを作っていて、例えば、秋は『焼き芋のクリームチーズ』、冬は『グラタンパン』といったものが並びます。ほかにも、新商品ができたら店頭に置いているんですが、作るのに飽きたらすぐやめちゃうので、いきなりなくなったりします(笑)。

新商品はどうやって生まれているのでしょうか?
朝章さん:「これがパンだったらどうなるだろう」というところから、頭の中でコネて焼いてみて、美味しそうだったら実際に作ってみています。ポテトチップスにチョコレートがかかったお菓子から発想したこともありますし、食卓にあったアスパラのベーコン巻きをパンにしたこともあります。頭の中でGO!を出してから試作に取り掛かるので、作ってみて「これはダメだな…」と思うことはあまりなく、大体思い通りのものができています。
イチ押しのパンは何ですか?
朝章さん:僕はクロワッサンやデニッシュのような、バターの香りがするパンです。
友美さん:私はフォカッチャですね。でも、お客さんにあまり馴染みがないのか、初めは選んでもらえませんでした(笑)。美味しいので食べていただきたくて、一生懸命おすすめしています。一度フォカッチャを買ってくださったお客さんは、繰り返し買ってくださっていて、ようやく選んでもらえるようになってきたところです。
朝章さんにとって、『パン』とは何ですか?
朝章さん:一言で表現するのは難しいですね(笑)。パン作りは大好きですが、「パンさえあれば他にはなにもいらない!」という感じではありません。僕が作ったパンを「美味しい」と言ってくれるお客さんがいらっしゃるので、その方たちの為に細く長く、パンを焼き続けられたらと思っています。
「これからIKEPANをどういうお店にしたいですか?」という質問に、「ゆくゆくはどこかの島でのんびり暮らしながらお店ができたらいいですね」と穏やかにお話しくださる朝章さんと、「わたしもゆっくりした時間が好きなので、大賛成です」と朗らかに笑う奥さんの友美さん。お店に入った瞬間に感じた柔らかい雰囲気は、池口さんご夫妻の人柄によるものでした。皆様もぜひ、イケパンワールドへ足を運んでくださいね!

【IKEPANデータ】
住所:岡山県津山市下横野2285
営業時間:10:00~売り切れまで

タケ

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